年に1度の来店でも世代を超えた付き合いをと願う
お客の満足度を高める一期一会の接客

POINT1

すぐに購入しない場合でも、何かあれば声をかけてくださいと声かけがあり、礼儀正しく、親切で相談しやすいと感じた。

POINT2

文字入れサービスの例が写真入りで飾ってあり、わかりやすく興味をひかれた。

POINT3

外国人の友人向けの商品を探していると伝えると、具体的な説明とともに使いやすいものを勧めてくれた。

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BEST PRACTICES 01
何膳でも無料の名入りサービスで記念やプレゼントに最適な一膳に

“関東の三大厄除け大師”として名高い川崎大師の仲見世なだけあり来店客の大半は参拝客。1年で来店客が訪れるピークは、大晦日から正月三が日。「大晦日は二年参りの参拝客で夜中でも行列が続きます。以前は夜通し営業していましたが、コロナ禍を境に現在は行っていません。ただ、繁忙期なので通常は9時半から17時営業のところ、お正月の三が日は早朝5時半からの開店で、2月の頭までは17時半まで営業しています」と年末年始の様子を語るのは、「遊膳 川崎大師店」をはじめ、仲見世で営業する寺子屋系列4店舗を統括する、営業部関東地区の主任、天野真理氏。お客の大半が参拝客のため客層は性別も年齢層も幅広いという。 「参拝ついでに立ち寄られるお客様などに、ご家族やご友人へのお土産としてご購入いただいています。また、ご来店いただく方のなかには、新年を新しいお箸で迎えたいというお客様もいて、毎年ご購入いただくリピーター様もいらっしゃいます。選ばれるのは新年の干支が描かれた干支箸や、例えば、富士山やフクロウ(不苦労)、当店なら厄除けの象徴である達磨など縁起物が描かれたお箸が人気です」。
干支箸や縁起物の箸以上に、同店には「参拝の記念に!」と、つい箸を購入したくなる粋な仕掛けがある。それが、箸への名入れサービスだ。 驚くのは、このサービスが無料であること。しかも本数を限らず、である。となれば、参拝記念の土産としたくなるのは必定。家族や友人への贈り物としても喜ばれるに違いない。なお、遊膳の出店地は江の島や鎌倉、軽井沢に京都祗園といった名だたる観光地にあり、店舗ごとに地域の名所や名物等が描かれたオリジナル箸を用意する。 和を感じるシックな店内には、子供用や縁起物、伝統技法や和柄、さらには食洗機対応など、わかりやすくカテゴリ別に箸が陳列され、数は多いがとても見やすく陳列されている。さらには、夫婦箸や4本組でお揃いとしたファミリーセットなど、ギフト用にパッケージされている商品も揃える。

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BEST PRACTICES 02
誰もが必ず経験する研修期間はお互いを理解し合う貴重な機会

川崎大師の仲見世で営業する計4店舗を統括する天野氏には、店舗運営に加えスタッフ管理も重要な業務だ。求める人材は「なんといっても、笑顔で接客できる方。目を合わせないなど、お客様から見て印象が悪い方は、接客業は難しいかもしれませんね」と、天野氏は採用の条件を語る。 しかも、面接を受け合格すれば即採用されるわけではない。誰もが例外なく、研修期間として2週間〜1ヶ月程度、店頭で販売業務を経験してもらうという。「接客業務を覚えてもらうことはもちろん、入社希望者と弊社がお互いを理解する期間でもあります。入社希望者は実際の業務内容を、私たちは人柄や仕事への姿勢を確認し、研修終了後にお互いが入社を希望するか否かを決定します」(天野氏)。 また、新人、ベテランを問わず参加するのが、開店前に15〜20分ほど実施される仲見世4店舗合同の朝礼だ。 朝礼では、寺子屋の企業理念や挨拶用語の唱和に加え、クイズ形式による接客マナーの再確認も実施している。 「全員必ず接客マニュアルを読んでいますが、やはり忘れてしまう。そのため、朝礼時には司会から『ホウレンソウが徹底できない理由は?』などクイズ形式で出題され、司会がランダムに選んで答えてもらいます。正解すればそれで良いし、答えられなくても復習となります。毎朝、こうしてマニュアルを復習しています」

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BEST PRACTICES 03
世代を超えた付き合いを紡ぐ一期一会の明るく丁寧な接客

取材時は12月下旬で各店舗に正月用商品が大量に搬入される時期。接客に加え、検品も営業時間で同時で行わなければならず、1年でもっとも多忙を極める期間だ。そんな時期に天野氏が朝礼で伝えるのが「お客様優先」という言葉。それを象徴するのが、全員に共有される「5秒ルール」だ。 「ほかの業務中だとしても、5〜10秒に一回は店内を見渡し、困りごとや何かを探されている様子のお客様はいないか確認しましょうと。忙しくても、優先すべきはお客様だよと、常にスタッフには伝えています」と、天野氏は「お客様第一主義」を掲げる。 天野氏に今後の課題を聞くと「頻繁に替えることがない箸だけにご来店いただく回数は少ないのですが、それでも親御さんからお子さん、そしてお孫さんと代々ご利用いただくご家族もあり、とても嬉しいです。そんな長いお付き合いが出来る関係性を築いていけるよう、すべてのお客様に接客していきたいと思っています」。 こうした天野氏率いるスタッフの、一期一会を大切にする接客姿勢が今回のグランプリという結果に結びついたことは言うまでもないだろう。

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株式会社 寺子屋
東日本営業部
課長
渡辺 真也

MESSAGE

お客様に感謝し学びを忘れない
成長させる職場であり続ける

多彩な商材を扱う弊社ですが「遊膳」は、京都発であり「日本の伝統文化を大切にし、匠の技の普及と地域の活性化に貢献します」という弊社の企業理念が、もっとも体現された業態だと思います。 そうした弊社の想いを全スタッフと共有するため、朝礼では先のひとつに加え「お客様の楽しい思い出づくりと、お客様の満足を追求します」「従業員の成長と喜びを支える組織風土をつくります」という経営理念をスタッフ全員で唱和し、基本として心得てもらいます。 接客で重視することはなにか。以前はどのようにして売上を伸ばすかを念頭においていた時期もありましたが、現在は企業理念のとおり「お客様の満足を追求しましょう」と変化しています。 弊社が運営する店舗のすべての出店先が観光地です。つまり、お客様にとってはご来店いただくことも観光の一部であるということ。無料の名入れサービスもそのひとつですが、観光という非日常を楽しまれているお客様の気持ちになり、ご満足いただける接客を心がけてもらっています。そして、そうしたお客様の満足感が、結果的に売上へとつながってくるであろうという考え方です。 また、スタッフにも弊社で働くことでの満足感や働きがいを持って欲しいことから、弊社の経営信条である「寺子屋で働く仲間はみな家族」であり「家族を支えてくださるのがお客様」という考えのもと、「家族に信頼」を寄せ「お客様に感謝」することを、こちらも朝礼の場でスタッフ全員で唱和いたします。 ちなみに、寺子屋という社名は、創業者の海藏講平が「会社は学び舎であり、働きながら成長していこう」という想いを込め名付けました。全スタッフが日々、弊社で働くことで成長を続けられるよう、私たち管理する側もサポートしていきたいと思っています。

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アパレル部門賞
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