BEST PRACTICES 01つつましい親切の実践で極上の接客を叶える
「お客さまと接するときには、こちらのアクションで接客を終わらせないように心掛けています。お客さまの様子を伺い、何かしらの意思表示をいただいてから接客を終えるようにしています」と、高山店長は言う。例えば売場を聞かれた際も、ただそこまで案内するのではなく、お客の要望に合った商品の説明をし、アクションをもらってから離れる。コミュニケーションパイプを従業員側からお客に提供することで、お客が質問しやすい環境づくりを心掛けているという。
「会社全体で『お客さま満足』に力を入れています。この店は『お客さまをみよう!』をテーマにしているのですが、そのために『お客さまを放置しない』ということを徹底しています」(高山店長)。繁忙時間に接客が重なるときにも、待たせてしまうお客には番号札を渡し「すぐにお伺いします」との姿勢をアピール。商品を手に持っているお客には、そっと籠を渡す。ベビーカーや子供連れのお客には通路に障害物がないかを常に確認する。売場従業員は商品整理をしながらも常にお客から目を離さないのだ。レジ従業員は、会計を終えたお客が店を出て行く際、お客の背中に対して「またお越しくださいませ」と丁寧な言葉と一礼、満面の笑みを忘れない。そんなつつましい親切を重ねることで、お客は居心地の良さを感じ、店を好きになる。無印良品ファンが増え続けているのは、この徹底した接客の効果も大きいだろう。