BEST PRACTICES 01ウエルカムドリンクでおもてなし
木目とホワイト主体の明るく清潔感溢れる内装は、第一印象でナチュラル&ウェルネスのお店だと伝わる。同店の周囲にはアクセサリーやアパレル、飲食店など多様な業種の店舗が軒を連ねているため、この第一印象は非常に大切だ。さらに見た目だけでなく、同店が店外に向けて放つ豊かな香りこそが、お客の興味を引き付ける大きな第一歩となる。「嗅覚は人の記憶にダイレクトに残るもの。季節に応じたアロマを、店内はもちろん、店の外にも広がるよう意識して工夫しています。通りかかった方が『あ、いい香りだな』とお店に興味を持っていただけると嬉しいですね」と笑顔で話すのは、生活の木 志都呂店のハリス裕美子店長。香りのおもてなし、いわゆるウエルカムアロマから、同店のホスピタリティはスタートしているのである。 香りに引き寄せられるように入店したお客には、ムエット(試香紙)を渡して説明をしたり、さらにネイルオイルやハンドクリームなどのタッチアップも提案する。タッチアップとは商品をお客の肌に直接試してもらう接客スタイルのことで、お客とのコミュニケーションを深め、商品をより的確に伝えられるため、生活の木では積極的に取り入れている。また冬季には入浴用のソルトハーブを入れたお湯を用意し、実際に手を入れて使用感を伝える。また、おすすめのドリンクは試飲用に常にスタンバイ。お客が商品を見ている間に、来店の感謝を込めて素早くカップに注ぐ。入店すぐの段階から、体験型の接客を通して、楽しく、印象深く過ごしてもらえるよう努めている。