アパレル部門賞
紳士服コナカ 亀有駅前店
コナカ【本社・神奈川県横浜市】接客スキルの飽くなき向上心で地域の心を掴むベストストア
コメント
ここが良かった!3つのポイント
- 割引表示やトルソーのトータル価格表示などがPOPでわかりやすく説明されていた。
- スタッフがマスクをしていても笑顔で売場全体に目を配っているのがわかった。
- スタッフがみな親切で丁寧かつ気さくで、相談しやすかった。
BEST
PRACTICE
入りやすい店構え
この亀有店は、郊外型の大型店舗が主流の同社ではめずらしい、駅前立地の路面店である。そのため客層も、駅周辺を散策する人、日常の買い物帰りの主婦、バス待ちのサラリーマン…というように、強い目的意識を持って来店するというよりは、フラリと立ち寄る一見客が他店に比べて圧倒的に多い。 路面店となると、いざ入店する際に一瞬躊躇する人も多いだろう。そんなとき、外からよく見える場所に割引率の高い商品があったり、トルソーにコーディネートしてある商品のトータル価格が明示してあれば、初めてのお客もある程度の事前情報を持って入店することができる。道路からよく見える吊るしPOPも、商品ラインナップや商品特性を伝えるうえで抜群の効果を発揮している。
BEST
PRACTICE
きめ細やかな接客スキル
亀有店では、入店したお客に対してまずしっかりと目線を合わせてから「いらっしゃいませ」と丁寧に挨拶をする。昨今は新型コロナの予防対策として、お客も店スタッフもマスク着用で表情がわかりづらいため、まず目線を合わせることで自分をしっかり見てもらうことが大切。そのうえで、マスク着用でも伝わる、とっておきの笑顔で迎えるのである。 この他にも、朝礼には牟田口店長のこだわりが詰まっている。5分間スピーチもそのひとつで、これは、スタッフが他のスタッフに対して、なにかのテーマに基づいて5分で事象の説明をするというもの。概要から目的や特徴、また特筆ポイントなどを、自分の言葉でわかりやすく伝える練習だ。テーマは仕事に関することでなくてもいい。これにより、商品の良さを、できるだけ端的にかつ、的確に伝えられるようになるのだと言う。
BEST
PRACTICE
チーム接客の底力
郊外型の大型店との違いや地域性はあれど、コナカの大きな特長であるチーム接客は亀有店でも健在である。さらにコロナ禍にあって、より強固な体制が望まれていると牟田口店長は感じている。 「スタッフのひとりがお客様に接客している間、他のスタッフはその会話の中から、カラーバリエーションやサイズ違いなど、次に提案できるであろうアイテムをいち早く準備します。会話の先を読む感覚ですね。コロナ禍では、できるだけ短い時間で買い物を済ませ、安心してお帰りいただくことも大切。これはコロナ以前には重要視されていなかった事項ですが、今はスタッフ一人一人が意識して行動しています」(牟田口店長) そして常に売り場を整理整頓された清潔な状態に保ち、次のお客を迎える準備を整える。 こうしたきめ細やかさもまた、コロナ禍ではお客に安心感を与えているのである。
調査員の感動サービスポイント
割引対象アイテムはイラストにすれば一目瞭然。繁忙時間帯でゆっくり対応できない場合も、お客自身で迷わず選ぶことができる。
会社概要
株式会社コナカ
所在地 神奈川県横浜市戸塚区品濃町517-2
年商 478億4200万(2020年9月期連結)
店舗情報
コナカ 亀有駅前店
所在地 東京都葛飾区亀有5-35-3
開店日 2008年9月26日
売場面積 72坪
営業時間 10:00〜20:00
従業員数 社員2、パート・アルバイト 2人