「イオンペット」調査結果 【無料資料ダウンロード】

調査結果

エイジスリサーチ・アンド・コンサルティング(ARC)は、ミステリーショッピングのプロ集団であり、店頭のリアルな実態と、それが顧客の感情、再来店の意向に与える印象などを調査・分析するスペシャリスト集団です。ARCのスタッフ、調査員が好調企業の“店頭の実態=FACT”を調査し、それが顧客の「また来たい」という印象(これを私たちは『再来店動機』と呼んでいます)に与える要因をお伝えするのがこの連載です。

19回目を数える今回は、ペット用品販売を販売するリテール店舗・193店舗、トリミング、シャンプーなどを行うグルーミングサロン・172店舗、ペットホテル155店舗、動物病院・53院を有するペットの総合小売・サービス業である「イオンペット」を視察しました。主に小売部門を中心のウオッチングとなっています。この規模を見る通り、ペット関連のチェーンとしては国内最大です(調査は7月実施)。

ペット産業は、2020年のコロナ禍には新規の飼育頭数が犬は41.6万頭、猫は46.0万頭となり増加、その後は漸減を続けていますが現状の2023年の飼育頭数は犬684.4万頭、猫906.9万頭となっていて、延べ頭数では総世帯の27%が犬、猫を飼育している計算になります。かなり大きな産業であると言えます(日本ペットフード協会調べ)。

PBはシンプルなデザインで専門性高い機能有する

 

 

イオンペットの特徴は店舗ブランドと同じ「PETEMO」ブランドで積極的にプライベートブランド(PB)を開発している点です。

 

『イオンペットのPB商品は「ぺテモオリジナルストア」として、ペットフード、おやつ、玩具、ウェア、寝具、衛生用品のジャンルにおいて「ちょっといいものを、今日もあしたも。」をコンセプトにどのジャンルにおいても幅広いラインナップを展開している』(『』内は別紙、ダウンロード資料の調査スタッフコメントより)。

 

しかもそれは専門店らしく『犬用ライフケアフード(おなかと〇〇の健康維持シリーズ5種類) ¥2,560(税抜き)/1.6kgなどは「おなかと関節部の健康維持」「おなかと皮膚被毛の健康維持」「おなかと体形管理の健康維持」「おなかとオーラルの健康維持」「おなかとシニア犬の健康維持」の5種類。味で選ぶというより症状や状態で分類されている。どの商品も国産・グレインフリー(穀物アレルギー対策)・無着色・小粒で食べやすいのが特徴』でよりスペシャルな品揃えとなっています。

また『サンプルはスタッフに申し出ると無料で貰えるのが嬉しいしスタッフからサンプルの提案も自発的にあった』などと新しくトライアルしたくなる取り組みも店頭で行なわれていました。

 

PB商品は『パッケージデザインはぺテモの企業カラーと親和性のある緑色をベースにピクトグラムを用いたり商品の特徴を言葉で表示しシンプルでわかりやすく、目に優しい(ずっと見ていられる)工夫がされている』ので目立つし、用品のデザインも『BEAMSとのコラボ商品はオレンジ色のパッケージでとても目立っていて、デザインも可愛く購入したくなった。飼い主もBEAMSが好きであればペアで洋服を着用することができるため、嬉しい企画だと思った。デザインや生地の柄や色も洗練されていて良かった』などのコメントもありました。

 

PB以外にも売場には提案が多く、例えば暑い時期に『水を飲む量が少ない猫もおり、腎臓病になりやすいため水を飲ませることに苦労している。毎日暑いので、水飲み容器などまとめて陳列されていると目を惹き購入したくなる』とありました。

 

また他店にはない『ベッドのカバーが洗えるのは衛生的にとても良いと思い購入したくなった。猫はとにかく毛が抜けるため、洗えるのはとても嬉しい。ベッド全部を洗うのではなくカバーだけ変えられるものは、あまり見たことがなかった』といった商品もあって、ペットオーナーの“不安”“負担”を解消する商品がたくさんありました。

 

こうした商品はただ“モノ”ではなく、その先に“コト”があるのが特徴。

 

『全体の感想としては、飼い主の趣味趣向やペットの健康維持や個性を大事にしていて、少しでも長生きして一緒に楽しく過ごしたいという想いを商品を通して感じる事ができ、ペットが喜ぶ姿を想像しながら買物ができる』『チキンのお惣菜やハンバーグ、スープ、ピザなども用意されていて、食欲がないときに食べさせたいと思った。クリスマスや特別なイベントのときにも、一緒に食べることができ家族でのひと時に持ってこいの商品だと思った』などと、ペットの幸福の先にはペットオーナーのハッピーな暮らしがあることは容易に想像されました。

 

レジのスタッフも『レジカウンター横に冷蔵ケースがあり、ペットが食べるケーキやデザートが置かれている店舗で、レジ会計の際に視線をそちらに向けると、「見ているだけで楽しいですよね、イベントにはもってこいですよね」と楽しそうに声掛けしてくれた』と楽しそうに接客している姿がここにありました。

 

 

犬の目線での会話にほっこり“共感”を生む接客も好感

 

 

商品にとって価格は重要な要素だが『全体的に価格は高めで、安売りはしない(競合他社で見られた3個でいくらという売り方はしていない)』し、『価格はやや高めだが、PB商品以外でも、オーガニックのブランドを揃えていたり、アレルギー対応できる商品を揃えていたりする点が目立ち、手に取りたくなる』といった声もありました。

 

また『ペットに与えるコスメやフードは、人間と同じように一定の安心がほしいため、価格の高さはそこまで購買意欲に影響しない』『PB商品の価格設定は、他ブランドと比べて安くはなく、少し高めの設定もある(ただしイオンお客様感謝デー5%オフや会員10%オフを使うとそこまで高くならない)』などと顧客が上手に会員制度を利用している様子も想像できました。

 

“わが子”たちは人間と言葉によるコミュニケーションができないことが動物飼育の難しさでもあり、だからこそ価格以上に重要なのは売場づくりです。

 

特にパネル、POP、陳列などの表示は重要であり『商品の説明書きはペットの手入れで飼い主が困っているようなことに対処するための商品について説明されていて、困っている飼い主は思わず手に取ってしまう様な陳列・POP・説明書きが多かった』という点も評価されました。

 

店舗では『店内ですれ違うスタッフは全員、「いらっしゃいませ」と笑顔で挨拶をしてとても印象が良かった』という声もあり、話し掛けやすい雰囲気がありました。また『犬を連れたお客様に挨拶をして、かがんで犬も可愛がっていました。とても優しい口調で見ていてこちらもほっこりした』、『常連らしきワンちゃんが近づくと、スタッフは作業の手をとめて、ワンちゃんの目線になるようしゃがみこみ、なでたり話しかけたりしていた。レジカウンターなどで待機している場合も、カウンターから出てきて同じように接していた。スタッフの中で、ワンちゃんに反応しないスタッフはいなかったので、本当に動物が好きなんだな、とペット愛を感じた』といったアクションがありました。店舗全体にペットを大切にする印象があふれていたようです。

 

顧客からの質問に対しても『フードについて相談をすると、現在の状況を詳しく聞き出し、自ら飼っている猫の話も交えて、わかりやすく説明してくれた。こちらの話にも「わかります、そうですよね」と共感しながら話を進めており、話しやすかった。フードの特徴も詳しく伝えてくれたので購入意欲がわいた。また何かあれば、このスタッフに相談したいと思えるとても信頼できる対応だった』と店のスタッフ側が“自分ごと”として対応する姿は印象的でした。来店客も、店舗側のスタッフもペットのオーナーがほとんどで、ここには同じ立場の“共感”や、同じことを感じる“共鳴”が存在していたようです。

 

実際のペットオーナーのARC調査スタッフからはこんな声もありました。

 

『ネーミングでは、PETEMOのキャッチコピーがすべて秀逸と感じる。「ちょっといいものを、今日もあしたも。」「しあわせも、たいへんも、ずっと、いっしょに。」 ペットと暮らしているお客さまはみな、そんな風に考えていると思う。とても心に響いて少しウルっとする』と。

 

日本最大規模のペットチェーンには、ペットオーナーに大きな“満足”“安心”や、小さな“不安”“負担”を解消する品揃えやアクションが満載されている調査結果となりました。

 

 

詳細な調査結果は「優秀チェーン7つのエクセレント」を下記よりダウンロードして頂けます。
ぜひダウンロードしてご覧くださいませ。

 

 

 

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    著者プロフィール
    エイジスリサーチ・アンド・コンサルティング編集部

    実査、報告書
    エイジスリサーチ・アンド・コンサルティング㈱調査員

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